2010 Fiscal Year Annual Research Report
広域における摂食・嚥下ケアの医療安全および質保障のための統合的管理システムの開発
Project/Area Number |
21390579
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
千葉 由美 地方独立法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 研究所, 研究員 (10313256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植松 宏 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80100957)
戸原 玄 日本大学, 歯学部, 准教授 (00396954)
植田 耕一郎 日本大学, 歯学部, 教授 (80313518)
石田 瞭 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00327933)
唐帆 健浩 杏林大学, 医学部, 准教授 (90508293)
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Keywords | 摂食・嚥下 / 医療安全 / 質保証 / 統合 / 管理システム |
Research Abstract |
対象は高齢者専門のA急性期病院の15病棟の全看護師で自記式質問紙を配布、回収を求めた。調査項目は基本属性、摂食・嚥下障害の教育、業務(アセスメント17領域68項目、ケア6領域42項目で各4段階リッカートスケール、点数が高い程、理解・実施度が高い)等で平成22年11月1日から15日に実施した。また入院患者に対し、摂食・嚥下障害の有無や状態について定点調査を行った。平成22年11月、12月、翌年1月の3ヶ月分では病棟看護師長に記載を依頼した。摂食・嚥下障害の業務についてはアセスメント、ケアの23領域の1項目あたりの平均値を求めた。自記式質問紙の回収は362名中356名(回収率98.3%)であった。平均年齢は37.0歳(SD10.2)、女性90.7%であった。過去の摂食機能療法加算に関連する業務参加者は194名(54.5%)であった。また、摂食機能療法に関連する研修参加経験者は162名(45.5%)で、研修場所は院内183名(51.4%)であった。摂食・嚥下障害ケアに関する研修会・学習会の参加経験ありの割合は163名(45.8%)であった。摂食・嚥下障害ケアへの体制については、「専門的介入・相談の依頼先があると良い」332名(96.9%)となっていた。摂食・嚥下障害看護に対する内容の理解度で平均値が最も高かった領域は「覚醒」「活動耐性」「姿勢」の各3.2点で、最も低かった領域は「スクリーニングテスト」であった。一方、実施の到達度についても、平均値の高かった項目、低かった項目は同様であった。定点調査における胃ろう患者数15病棟の入院患者中、胃ろう患者数は11月11名(うち入院後造設者6名)、12月10名(3名)、翌年1月10名(6名)であった。
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Research Products
(3 results)