2009 Fiscal Year Annual Research Report
在宅移行するがん患者のエンパワメントを支える看護ケア指針の開発
Project/Area Number |
21390583
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
藤田 佐和 Kochi Women's University, 看護学部, 教授 (80199322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 利子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (80174415)
大川 宣容 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (10244774)
府川 晃子 高知女子大学, 看護学部, 助教 (30508578)
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Keywords | がん患者 / 在宅移行支援 / エンパワーメント / 看護ケア指針 |
Research Abstract |
本研究の目的は、がん診療連携拠点病院をはじめとする急性期医療(病棟)に携わるジェネラリストの看護師が日常的に活用できる、"在宅移行するがん患者のエンパワーメントを支える看護ケア指針"をがん看護専門看護師(CNS)と共に開発し、がん診療連携拠点病院においてその有用性を検証することである。これに基づき、平成21年度は、以下の2つの目標に取り組んだ。 1. 国内外の文献から在宅移行に関する患者のパターンと医療者のケアの抽出する がん患者の在宅移行に関する患者と医療者の移行支援に関する180文献・書籍を収集・整理をし、研究者間で検討・分析した。結果より、(1)在宅移行支援の一次アセスメント、二次アセスメントシート、在宅移行への意思確認のため指針を作成した。(2)在宅移行で予測される問題状況として、<介護力の不足><ADL低下による介護負担が大きい><医療処置への対応が必要となること><病状や症状コントロールが困難><社会資源が十分活用できない>の5つを抽出した。(3)在宅移行支援のケア内容として、<情緒的支援><意志決定の支援><セルフケア支援><社会資源活用に向けての支援><対処に向けての支援><家族関係の調整に向けての支援>にカテゴリー化し、具体的な内容を抽出した。(4)問題状況の組み合わせによるエンパワーメント事例の階層化を行った。(5)看護ケア指針の構造化を行った。 2. がん診療連携拠点病院の看護師が行っている在宅移行支援に関する調査を開始する 文献検討に基づき、インタビューガイドを作成し、所属大学の看護研究倫理審査委員会の承認を得、3つのがん診療連携拠点病院の臨床倫理審査委員会の審査を受審中である。
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