2012 Fiscal Year Annual Research Report
北東アジア諸言語の統合性をめぐる類型的・史的比較研究
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21401022
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
呉人 徳司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (40302898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 英才 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (10405631)
遠藤 史 和歌山大学, 経済学部, 教授 (20203672)
風間 伸次郎 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50243374)
呉人 惠 富山大学, 人文学部, 教授 (90223106)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 北東アジア諸言語 / 類型論 / 複統合性 / 述語動詞 / 他動性 / 音韻論 / 母音調和 |
Research Abstract |
呉人(徳司)は、チュクチ語に関しては主に複統合性と他動性について調査研究を進めた。その成果を東京外国語大学で開催された国際ワークショップで発表した。チュクチ語の他動性と結合価の変更に関する研究成果を2013年3月20-21日にメキシコで開催された国際ワークショップで発表した。モンゴル語に関しては、モンゴル諸語の時制についての比較研究を成果をロシアの国際学会で発表した。またチュクチ語とモンゴル語の母音調和について比較研究を進め、その成果をそれぞれロシアとルーマニアで開催された国際アルタイ学会で口頭発表を行い、両言語の母音調和の類似点と相違点を探った。 遠藤史は、現地調査の成果に基づいて、ユカギール語の他動詞節における目的語の標示、ユカギール語の名詞節と名詞化について国内の研究会で発表したほか、論文として雑誌に寄稿し、類型論的な視点からユカギール語の形態論・統語論的特徴の考察を行った。 呉人(惠)は、コリャーク語の動詞の他動性、能格に関する文法調査を行なった。その成果を国内の研究会で数回に亘り口頭発表を行なったほか、日本語で論文を執筆し『北方言語研究』(第3号)と『北方人文研究』(7号)等に日本語の論文として寄稿した。 風間伸次郎は、主に類型論の視点からアルタイ諸語の感情述語、複文における相対テンスに関する記述研究の重点的に行い、『北方言語研究』(第3号)と『北方人文研究』(7号)に『北方言語研究』(第1号)に日本語で発表した。また『エヴェンの民和』、『ナーナイ語諸方言の研究2』を出版した。 白石英才は、主にニヴフ語の音韻論の中で、母音の削減に関する研究が中心になったが、動詞の他動性の研究も行った。その成果を英語で論文として執筆し、『アジア・アフリカの言語と言語学』(7号)に寄稿した。また、ニヴフ語の音声資料の分析を進め,テキストを一冊の本を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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