2010 Fiscal Year Annual Research Report
韓国および中国企業における新製品開発活動と新製品優位性との関係性に関する研究
Project/Area Number |
21402004
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長平 彰夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10323122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 修一 立命館大学, テクノロジーマネジメント研究科, 教授 (00326539)
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Keywords | 韓国製造業 / 中国製造業 / 新製品開発 / 新製品開発 / フロントエンド / 部門横断(クロスディビジョナル) / 不確実性の低減 |
Research Abstract |
本研究は、日本と類似の文化的基盤を持ち、すでにグローバル競争力のある製品を製造している韓国及び中国の製造業における新製品開発活動と新製品優位性との間の関係性を集中的な現地調査により分析することを目的とする。具体的には、韓国及び中国の製造業と日本、ドイツの製造業との新製品開発プロセスの比較により、(ア)類似性、(イ)企業内での部門横断的相互作用とコミュニケーション、(ウ)新製品開発チームの能力、及び(エ)プロセスの前段階(フロントエンド)、の各要因と新製品開発の成功との間の関係性の有無、などについて明らかにする。平成22年度は、次の手順により、大規模アンケート調査を実施し、データ分析を実施した。 (1)日本、韓国、中国、ドイツの研究者たちとの組織した国際共同研究チームにより決定したアンケート調査項目を韓国語に翻訳する作業を韓国の研究協力者の支援を得て実施した。 (2)(1)の韓国語のアンケート調査表を使用して韓国企業に対してパイロットスタディを実施し、アンケート調査項目に関して韓国企業が十分に理解しているかを確認した。 (3)(2)に基づいてアンケート調査表の表現の改善を行い、1)研究開発型企業、2)売上高50億ウォン(約4百万円)以上、3)従業員数10人以上の企業、の約2,000社に対して、平成22年11月~23年2月に大規模アンケート調査を実施した。その結果、300社からアンケート調査表を回収し、データをコーディングし、AMOSにより分析を行った。この成果は、平成23年5月の日本経営システム学会で発表の予定である。
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