2011 Fiscal Year Annual Research Report
韓国および中国企業における新製品開発活動と新製品優位性との関係性に関する研究
Project/Area Number |
21402004
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長平 彰夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10323122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 修一 立命館大学, テクノロジーマネジメント研究科, 教授 (00326539)
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Keywords | 韓国製造業 / 中国製造業 / 新製品開発 / イノベーションプロセス / ファジイフロントエンド / 市場の不確実性 / 技術の不確実性 / 初期計画 |
Research Abstract |
本研究は、日本と類似の文化的基盤を持ち、すでにグローバル競争力のある製品を製造している韓国及び中国の製造業における新製品開発活動と新製品優位性との間の関係性を集中的な現地調査により分析することを目的として実施した。特に、韓国および中国の製造業が日本や欧米の製造業の新製品開発プロセスと比較して類似性があるのか、また、企業内での部門横断的相互作用とコミュニケーション、新製品開発チームの能力、及びプロセスの前段階(フロントエンド)、の各要因と新製品の成功との間に因果関係があるのか、オープン・イノベーションを利用した新製品開発プロセスが存在しているのか、について詳細な検討を加えた。平成23年度の研究の成果は次のとおりである。 1.韓国で平成22年度末に実施した大規模アンケート調査データの詳細解析を行うとともに、この解析結果についての企業インタビュー調査を、平成23年9月に実施した。その結果、平成23年11月に韓国の学術雑誌に投稿し、掲載済みである。また、平成24年6月のISPIM国際学会での発表予定のため、平成23年12月に予稿集への投稿を行い、査読後受理された。 2.平成23年度は中国での大規模アンケート調査の実施に向けて次の作業を行った。まず、日本、ドイツ、韓国で実施したものと同様のアンケート調査項目を中国語に翻訳した。翻訳に際しては、質問項目の対訳と二重翻訳方法を採用することにより正確に北京語に翻訳した。しかし、中国も、地域によって用語等に差異があるので、続いて、各地域の言語に再翻訳した。次に、調査項目等についてのパイロットスタディを上海、武漢、大連において実施し、アンケート調査内容、項目の表現について検討を行った。 3.研究成果に関して、平成24年2月から3月にかけて企業や研究者延べ143名を集めた研究会を開催し、研究成果発表を行った。
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