2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21402020
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
大野 昭彦 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (20176960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 幸一 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80272441)
三重野 文晴 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (40272786)
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Keywords | 農村金融 / 信用組合 / ラオス / 消費の平準化 |
Research Abstract |
9月1日に首都ビエンチャンで、信用組合についてのワークショップ(8:40-5:00)を開催した。科研メンバーのほかに、ビエンチャン特別の各郡の信用組合責任者(18名)・信用組合連合会の責任者・ラオス婦人同盟の信用組合担当者・ラオス中央銀行信用組合担当者・ラオス国立大学・信用組合を担当するNGOの責任者・アジア開発銀行からラオス金融部門担当者そしてラオスJICAなどから総勢40名強が参加した。発表は科研メンバーから5本、そしてラオス側から3本がなされた。紙幅の都合で詳細な内容は省くが、中央銀行やラオス婦人同盟というラオスの信用組合を統括する機関が把握できていない状況が報告された。特に、貧困地域での信用組合の意義やビエンチャンという経済先進地域の信用組合で問題となりつつある余裕金問題の実態には、統括機関から強い関心が示された。また、日本の信用組合の歴史的展開の報告については、余裕金問題の処理にかかわることから、中央銀行が関心を示した。金融システムへの援助が短期的な内容にとどまっている現状から、日本の経験の提示は有効であった。ワークショップ終了後も、ラオス婦人同盟と中央銀行と場所を変えて議論がなされ、われわれにとっても多くの問題が再認識されることになった。 研究成果は英文で執筆中である。2~3本は、ほぼ完成している。残りの3本が出来上がり次第、英文雑誌への特集号のために投稿されることになる。執筆論文は、以下の構成となっている。Introduction,"The Village Saving Groups in Laos at the Crossroads:Lessons from the Experience of a Village in Vientiane Municipality" "Rural Economies and the Village Saving Groups in Luang Prabang Province" "The Function and the survival condition of Lao Saving and Credit Union:from 103 cross-section sample in Vientiane Vicinity" "The Impact of Microfinanceon Household Welfare:Case Study of a Saving Group in Lao PDR" "Saving Groups and Rural Financial Markets Formation:Japanese and Thai Experiences"
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Research Products
(3 results)