2009 Fiscal Year Annual Research Report
セミパラチンスク旧核実験場周辺地域がん検診を通じた放射線被ばくの発癌影響の解明
Project/Area Number |
21406023
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熊谷 敦史 長崎大学, 病院, 助教 (40448494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津留 晶 長崎大学, 病院, 准教授 (00233198)
高村 昇 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30295068)
柴田 義貞 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40010954)
メイルマノフ セリック 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (20423642)
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Keywords | 国際研究者交流 / 放射線健康 / 甲状腺癌 |
Research Abstract |
2010年6月16日から7月16日まで、カザフスタン共和国東セミパラチンスク州セメイ州立がんセンターの病理医であるRakhimzhanova Gulnaz氏を長崎大学大学院医歯薬学総合研究科に招聘した。Rakhimzhanova Gulnaz氏は、持参した200検体の東セミパラチンスク州住民の甲状腺癌組織について、組織診断の確定、遺伝子変異の確定、放射線影響の検討としてFISH法による染色体解析を行った。 2010年8月24日から9月1日まで、研究代表者熊谷敦史、研究分担者柴田義貞の2名がカザフスタン共和国セメイ市を訪問。研究協力施設であるセメイ医科大学、セメイ州立癌センター、同診断センターにて、甲状腺癌の集計、JICA検診データベースとの突き合わせ結果の確認を行い、患者情報の不備から個人同定の突き合わせが不完全であることが判明し、改善を依頼した。また、東セミパラチンスク州疾病登録センターのエンセバエフ氏から疫学統計資料提供等の研究協力の申し出があり、継続して協力することとなっている。
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