2011 Fiscal Year Annual Research Report
法令実働化情報システムのアカウンタビリティ機能と進化モデルの定義と実現
Project/Area Number |
21500034
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
落水 浩一郎 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10022310)
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Keywords | 説明責任 / ソフトウェア進化 / 法令工学 / 安心性要件 / 情報システム / アカウンタビリティ木 / 法令エンジニアリングプロセス / ソフトウェアアカウンタビリティ |
Research Abstract |
最終年度は、過年度の研究により得られた個別の知見(理論)および開発された機構を統合的に利用するための法令エンジニアリングプロセスについて成果を得た。 1法令エンジニアリングプロセスの整備による実用化への準備 (1)LEISアーキテクチャの定義:利用者インタフェース層、プロセス管理層、データベースアクセス層の3層からなるLEISに、アカウンタビリティモジュールと利用フレームワーク、アカウンタビリティ木と生成フレームワークを付加した参照アーキテクチャと実現アーキテクチャを定義した。成果を国際会議で発表した。 (2)進化フレームワークの整備:裁判所における判例データをもとに、判例文の抽象文書モデルを定義し、抽象文書モデルは様々な形式の判例文構造に対応できる文法構造と版管理機構を有しており、丈書形式の進化に対応できる。さらに、標準ライブラリとパーサー(進化フレームワーク)を開発した。成果を国際会議で発表した。 (3)法令エンジニアリングプロセスの整備:アカウンタビリティ機能における説明機能に対する数学的モデルを開発し、ソフトウェアアカウンタビリティモジュールの設計法と装着法に対する理論的基盤を与えた。成果を国際会議で発表した。 2評価実験大学の履修支援システム、裁判所の判例システムを対象にして、説明機能と進化支援機能に対して、それぞれ評価実験を行った。前者に対しては説明機能の再現率が90%をこえ、実用に供せることが明らかになった。後者に対しては、総計24,487個の要素からなる245の実際の判例をもとに評価実験を行った結果、適合率75%、再現率73%の実用に値する成果が得られた。
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Research Products
(2 results)