2011 Fiscal Year Annual Research Report
テクスチャ投影による3次元実体モデルへの高度注釈情報表示法の研究
Project/Area Number |
21500115
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 強 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80158287)
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Keywords | 3次元実体モデル / 医用画像処理 / コンピュータグラフィクス / 拡張現実感(AR) / テクスチャ投影 / 3次元位置計測 / ボリュームモデル / 混合現実感(MR) |
Research Abstract |
平成23年度は研究開始以来の研究成果をさらに発展させ、その応用システムの提案と実用化に向けての性能向上を中心に研究を実施した。本年度の成果として、システム遅延時間の短縮、投影型プロジェクションで問題となる投影対称物体の投影軸方向の移動による投影映像のぼけ問題の解決、映像以外の注釈情報の提供手法に着目し、今後の当該分野の研究発展方向の調査も含めて研究を実施した。 具体的な研究項目として、(1)投影対称の6自由度位置認識の高精度化、高速化手法,(2)フォーカスフリープロジェクションの方式研究,(3)映像プロジェクション以外の注釈情報付加技術の提案を実施した。(1)では、3次元実体モデルへの投影で問題となる投影遅延の問題について検討した。投影情報は被投影物体の位置情報により追従することが重要だが、位置測定時間により投影データの位置が遅れるという問題がある。その改善のためにシステム全体での遅延時間最小化を目的として低遅延・高精度の位置測定アルゴリズムを開発した。また、プロジェクタ側の遅延時間についても検討し、レーザー方式のプロジェクタが低遅延であることを確認した。(2)についてはレーザー方式のプロジェクタは光学系を工夫することで、投影軸上の任意の点でフォーカスが合う特性が実現できること確認し、実験システムの取り入れ実証実験を行った。(3)では局所的な音場発生技術として超音波パラメトリックスピーカを用いた音響注釈法、機械的振動によって投影情報に質感を与える方法などを研究し、その応用可能性を研究した。
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Research Products
(9 results)