2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500518
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
湯ノ口 万友 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (10094187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻村 誠一 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (10381154)
塗木 淳夫 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 助教 (50336319)
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Keywords | 最大発揮筋力 / 温熱磁気刺激装置 / 筋電図 / リハビリテーション / 筋疲労回復 / 自律神経活動 |
Research Abstract |
現代人の抱える肉体的及び精神的ストレスと疲労はますます深刻になってきている。著者等の提案する生体へのパルス磁気刺激法は、臨床の場において最近では治療やリハビリテーションの領域においても注目されている。本研究では、筋疲労回復や運動機能回復のための簡易で、最適な磁気刺激法の確立を目指している。生体に与える刺激として2種類もしくはそれ以上の物理的刺激を併用することにより、回復効果を高めることが期待される。それゆえ、非接触で弱磁気刺激を局所筋疲労回復の治療に用いることを目的に、むしろ刺激の局在性よりも生体内に流れる渦電流の分布に着目して、新しい磁気刺激装置の開発を目指している。平成22年度は、平成21年度の上腕筋に追加して最も一般的な肩の僧房筋を実験対象として、発揮筋力低下の抑制と血流増加に優位な変化を確認できた。試作した、フレキシブルコイルによる温熱磁気効果は局所的な血流の増加を引き起こすことが確かめられた。また、局所筋疲労の定量化に最大発揮筋力と筋電図を用いて評価できることも確認できた。さらに、市販されている強度の高い磁気刺激でなくても温熱と弱磁気刺激を組み合わせることで、申請者等が提案している筋疲労回復を促進させる手がかりを得ることができた。平成23年度は、平成21・22年度の実績をもとに、被験者を増やし、筋疲労回復の再現性のあるデータを収集したい。平成22年度に予定していたが未だ明確な結果を得ることができなかった、自律神経活動の賦活状態、心理物理に基づく効果の定量的測定を行って、再現性のある「治療効果」を確実にする。また、これらの結果をもとに最適な温熱磁気刺激装置を提案し、その性能評価をまとめる。
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Research Products
(4 results)