2009 Fiscal Year Annual Research Report
卓越したスポーツ指導者のコーチング熟達化過程の質的分析による支援プログラム開発
Project/Area Number |
21500577
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北村 勝朗 Tohoku University, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50195286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生田 久美子 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80212744)
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Keywords | 卓越指導者 / スポーツ / 熟達化過程 / 質的分析 / 支援プログラム / 節目 / 指導体験 / キャリアパス |
Research Abstract |
本研究では,スポーツ指導者の熟達化の問題を,(1)知識の変容,(2)感覚の変容,(3)行動の変容,(4)表現の変容,及び(5)関係性の変容,の5つの熟達化の要素に基盤をおいたスポーツ学研究に基づき,選手時代等からエキスパート指導者に至るまでの体験をもたらす多様な場における相互作用の様態を多角的に捉え直すことを目的としている。指導者がいかにしてそれぞれの節目における変容の体験を成長に結び付けていったのか分析することにより,優れた指導に結びつく行動を生起させる指導者の意識過程全体がを明らかにすることを目指して調査が進められた。具体的には,日本で優れた指導実績を残しているエキスパート指導者5名を対象とし,1対1,深層的,半構造的インタビューインタビューにより分析を行った。同時に,調査対象指導者による指導を受けた経験を持つ選手5名を対象とし,選手の視点から捉える指導者の思考・行動について分析を行い,多角的にコーチング・メンタルモデルの構築を進めた。エキスパート指導者の熟達化過程,特に指導者としてのキャリアパスにおける心理的体験に着目して分析を進めた。最終的には,(1)卓越した選手を継続して育成し,チームの勝利という成果を継続しておさめているエキスパート指導者の優れた思考・行動特性の獲得過程の解明とモデル化,および(2)選手に利用可能な指導者熟達支援プログラムの開発・提案を視野に入れた成果に結びつけるよう,初年度としての基礎準備作業を進めた。
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Research Products
(4 results)