2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500621
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 守 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00163577)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檜垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
|
Keywords | 無酸素性走パワー / メディシンボール投げ / 間欠的発揮能力 / ハンドボール選手 / コンタクトフィットネス |
Research Abstract |
コンタクトスポーツにおけるボディコンタクトの継続性やその耐性など、コンタクトフィットネスのとらえ方に着目し、現場で有用な複合的体力測定法を研究する目的で、2年目の平成22年度は、フィールドテストとして有用な20mシャトル走(往復40mスプリント)を無酸素性走パワーの指標とし、短いインターバル中に筋力発揮を行わせた間欠的発揮能力について検討した。 大学男子ハンドボール選手13名を対象に、有酸素性作業能として12分間走、無酸素性作業能として20mシャトル走、筋力としてベンチプレス、ハイクリーン、ハーフスクワットの各最大筋力を測定した。走、投パワーの間欠的発揮能力として、20mシャトル走を30秒ごとに8セット繰り返しその走行タイムを各セット計測するとともに、インターバル中に5kgのメディシンボール投げを2投行わせその飛距離を各セット計測した(測定I)。日を替えて、測定Iと同様の方法に加え、インターバル中に5kgのサンドバッグを持ち上げ5m移動させることを入れた測定も実施した(測定II)。 インターバル中に筋力発揮を伴わない場合、間欠走の走パワー低下は約14%であったのに対し、筋力発揮を伴った場合は約25%となった。いずれの測定においても低下の少ない選手は、有酸素性作業能と筋力のいずれも高い選手であった。筋力発揮を伴わない場合の間欠走の走パワー低下は、有酸素性作業能に優れるほど少ないと言われており、今回のインターバル中のメディシンボール投げ2投が筋パワー発揮として影響した可能性が考えられた。なお、投パワーの低下は筋力発揮なしで約13%、筋力発揮ありで約18%となったが、体力的特徴はみられなかった。今後、生理的負担度の検討の必要性も示唆された。
|