2010 Fiscal Year Annual Research Report
戦後の家庭用電化製品と食卓の使用実態と変遷に関する研究
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21500734
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石村 真一 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (20294994)
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Keywords | 家庭用電化製品 / 食卓 / 映画 / 台所 / ダイニングルーム / 居間 / 起居洋式 / DVD |
Research Abstract |
本年度は、戦後に製作された日本の映画の中で、家庭の生活シーンを含む作品を中心にDVDや、VHSとして販売されているものを購入した。過去に購入した作品も含めると、約600本になった。1980年代前半までの作品は、1年に10作品以上を収集することができた。 これまで収集した映画から、床坐と椅子坐、床坐椅子坐併用、洋室床坐、洋室床坐椅子坐併用について考察を行った。その結果、日本の起居洋式は、都会を中心に1980年代より洋室床坐が少しずつ増加する傾向にあり、特に若い世代のワンルームの半数以上が洋室床坐になっていることが明らかになった。また、椅子坐の中でも和室にも使用される籐製の椅子についても、形態と使用方法の編年化を試みた。今後は、床坐の中でも、膳の衰退期、ちゃぶ台の衰退期と復活期、家具調コタツの使用時期といった点について編年化を行う必要がある。 家庭用電化製品については、まず最初に電気炊飯器について、使用の変遷をおおむねまとめることができた。電気扇風機、電気洗濯機、テレビ、電気冷蔵庫、電気掃除機については、昭和30年代までの時期に放映された映画について資料を既に整理している。各種ラジオ、蓄音機、ステレオ、ミキサー、トースター、クーラー等については、一部の時代しか整理されていないので、さらに調査票を利用した資料整理を急ぐ必要がある。 映画の作品については、まだ1980年代中期以降のものが少なく、今後150本程度購入する必要がある。
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Research Products
(5 results)