Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 孝 茨城大学, 教育学部, 教授 (10272098)
関 友作 茨城大学, 教育学部, 准教授 (50282273)
牧野 泰彦 茨城大学, 教育学部, 特任教授 (00100983)
中村 直美 茨城大学, 教育学部, 講師 (80110675)
小野 義隆 茨城大学, 教育学部, 教授 (90134163)
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Research Abstract |
平成21年度より運用を本格化させた野外観察データ共有システム「学区の中のたからもの-茨城県総博物館化計画-」に関して,さらにコンテンツの充実をはかった。それによって,茨城県内における野外観察授業で活用可能な自然科学,地理・歴史,文学に関する観察地点に関するデータベースが構築され,ホームページ上で公開することができた(http://eye.edu.ibaraki.ac.jp/portaldb/)。また平成22年度に引き続き,ホームページのみならず,モバイル端末でも閲覧可能な「ジオポケ」の改良を行い,より使いやすいものとした。これにより,野外において,観察地点へのナビゲーションはもとより,観察対象物の解説文を閲覧することが容易になった。 また平成23年度は,本システムにおけるコンテンツ充実の過程で明らかとなった野外観察地点を取捨選択し,それら地点を有機的に組み合わせることにより,モデルとなる野外観察ルートを構築した。まず準備段階として,野外観察のコース,地形・地層の見方などを詳しく解説した案内書を出版した(伊藤ほか2011 : 地質学雑誌, 117巻補遺, 153-166)。次に,このモデル観察ルート巡る観察会を企画し,日本地質学会水戸大会の公式行事として野外観察会を実施した。結果,日本各地から多くの現職教員等が参加し,盛況であった。この観察会の様子・効果等は,植木ほか(受理済:地質学雑誌, 118巻)として,出版予定である。さらに,これら野外観察会の準備・実施体制・今後の課題等は,日本地学教育学会広島大会で発表し,議論を深めることができた。以上,システムの構築およびコンテンツの充実のみならず,蓄積されたデータベースを生かし,野外での教員の研修まで行うことができた。
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