2011 Fiscal Year Annual Research Report
授業応答システムを活用した効果的な外国語教授法の研究
Project/Area Number |
21500895
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
G・R Maclean 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (90400613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ELWOOD James 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (00400614)
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Keywords | フィードバック / 配信システム / ポーリング / EFL教授法 / モバイルラーニング学生の認識 |
Research Abstract |
昨年度末に購入した新しいPRSを使用しても、ソフトウェアの問題等により実験に著しい問題が生じたため、研究の方向性について変更を加えざるを得なかった。それらの問題に対応する経験を踏まえ、PRSを授業で使用する際の注意すべき点をまとめた。また、新たな研究としてPRSの学生相互評価に使用する効果についての研究を行った。 1、PRSの問題点とその解決策 (1)PC側のOSアップデートなどで、微妙に環境が変わると使用に影響が出る可能性がある。そのため授業で使用しようとするときには、必ず事前に試験し、確実に使えるかどうかを確認しておく必要がある。 (2)決まった操作順序・方法を間違えてしまうと、簡単にソフトウェアがフリーズしてしまう。そのため、事前に十分にPRSの使用方法について習熟し、使用中に操作順序・方法について間違えないことが必要である。 2、PRSの学生相互評価に使用する効果 授業でPRSを使用するとすれば、匿名でフィードバックを行えるPRSの強みを生かし、プレゼンテーション等の相互評価に使用することができる。学生の相互評価については、先行研究においても有用性が注目されているが、仲の良い友人同士であればいい評価をしてしまい、適切な評価がされるかについては議論の的となっている。 また、私たちが行い、論文を発表しているテクノロジーを使う意欲(WUT)についての調査を行ったが、PRSを使用する相互評価において違いがあるかを確かめるため研究を行った(例えば、調査用紙・PRS・インターネットの調査サービス)。 今回の研究では授業の課題であるプレゼンテーションを、学生に相互評価させた。その評価の結果を、教師の得点、事前に調査したクラスメイト同士の親密さ、評価形式、採点の厳しさ、評価基準を変数としてFACETソフトウェアを使い分析を行った。 その結果、評価は学生の親密さには関係が薄いが、評価形式については関係があるようだ。特筆すべきことは、PRSが、調査用紙とインターネット調査よりも採点への影響が低いことを示したことである。
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Research Products
(5 results)