2009 Fiscal Year Annual Research Report
エンタテインメント・コンテンツ産業の高度職業人材育成に向けたケース教材の研究開発
Project/Area Number |
21500909
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Research Institution | Graduate School of Film Producing |
Principal Investigator |
助川 たかね Graduate School of Film Producing, 映画プロデュース研究科, 教授 (10440421)
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Keywords | コンテンツ産業 / エンタテインメント / 映像コンテンツビジネス / 事例研究 / ケースメソッド / 産学連携 / 高度職業人材育成 |
Research Abstract |
全体計画は6項目に分かれているが、21年度に実施した項目は以下のとおりである。 1.予定項目(2)ケース実態調査:当該分野のケース開発・利用の実態、ベストセラーの特徴の調査・分析。ハーヴァード経営大学院の当該分野のケース約500本について、項目ごとの分類作業を終了。尚、21年度から本年度にかけて、INSEADなど日欧米のケースについて同様の作業中。また、ハーバードビジネススクール出版局およびケース執筆教員に対する聞き取り調査も実施した。 2.予定項目(3)事例調査:1.で調査した当該産業のケースのなかから、教育効果・開発実効性の高いものの絞込みを終了。これらケースを開発・執筆した教員のなかから共同作業を依頼する教員の選定を行い、協力を要請中である。 3.予定項目(4)ケース開発:2.で選んだ事例に関する取材、検証に参考にしながら、本研究課題としてのケース作成対象となる日本国内のプロジェクトを選定。事前調査および聞き取り調査を一部実施した。 以上が21年度中に実施した研究作業であるが、総数600以上のエンタテインメント・コンテンツビジネスの内容を精査し、分類、選定する作業と、その関係者への聞き取り調査を進める中で、教育効果が高く、学生の興味をかきたてるケースには、対象の選定や問題定義の方法に対する「企画力」が感じられた。当該分野の人材育成のためには産業分野と専門領域の組み合わせによって、多様な擬似修羅場をケース教材として量産する必要があるが、ケースが商品である側面も考えると、教員がより積極的に教材開発に取り組めるようになるためには、こうした「企画力」を修得することが必要である。ケース開発の場を利用して、教員の「企画力」の向上を目指すことも本研究の付加的な目的となろう。
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