2010 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロロボットを用いた学校間交流型プログラミング教材の開発
Project/Area Number |
21500962
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
山西 輝也 福井工業大学, 工学部, 教授 (50298387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 一正 福井工業大学, 工学部, 准教授 (80367507)
杉原 一臣 福井工業大学, 工学部, 准教授 (90367508)
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Keywords | ロボット教材 / マイクロロボット / プログラミング教材 / 情報教育 / 体験学習 / サッカーゲーム / 協調学習 / 学習教材 |
Research Abstract |
本研究は,ロボカップサッカーの競技部門の一つであるMixed Realityシミュレーションリーグ(MRリーグ)の大会用マイクロロボットを用いた次世代のICT人材教育を提案し,それに必要な教材開発と体験授業の実施・評価を行い,授業を通して,協働作業の大切さとコミュケーション力の向上をねらい,学校間の垣根を越えた協調学習の実現,そして情報科学の啓蒙と小・中・高等情報教育の寄与を目的としている.そこで,本年は次のような成果を得た. 1.昨年開発したロボカップサッカーにおけるコンピュータ知能によるマイクロロボットチーム対子供たちが操作するマイクロロボットチームとのサッカーゲームを,ロボカップジャパンオープン2010大会にて実施した.子供チームは初対面同士の児童であったが,時間が立つと声掛けが始まり,ゲームを通して協働作業をしている様子がうかがえた.ただ,コンピュータチームが圧倒的に強かったため子供たちの協働作業における達成感を得るには至らなかった.そのため,相手に応じて強さを可変できるオプションの実装が課題として残った. 2.県外の私立高等学校1年生約30名の生徒に対し,5人1組のグループで,ロボットの動作生成プログラミングと実行を行い,学習後に授業アンケート実施した.特にこのアンケートでは,中学・高校授業の主要科目とプログラミングに対する興味・関心について調べ,数学に対する関心が比較的高い(低い)生徒は,この体験に対する興味やプログラミングに対する興味・関心も比較的高い(低い)という傾向があり,数学以外の科目に対しては有意な結果が得られなかった.しかし,多くの生徒からこの体験学習に興味を得られたため,授業内容や手順の工夫により文系的な生徒にもプログラミングに対する興味や関心を持たせることができると考えられる. 3.「手順的な自動処理」を学習目的とした小学生向けマイクロロボットの動作生成プログラミングを,MITが開発した「スクラッチ」をベースに開発を行い,ブロックタイプでマウスによる主操作とする改良を行っている.
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Research Products
(12 results)