2011 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロロボットを用いた学校間交流型プログラミング教材の開発
Project/Area Number |
21500962
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
山西 輝也 福井工業大学, 工学部, 教授 (50298387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 一正 福井工業大学, 工学部, 准教授 (80367507)
杉原 一臣 福井工業大学, 工学部, 准教授 (90367508)
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Keywords | ロボット教材 / マイクロロボット / プログラミング教材 / 情報教育 / 体験学習 / サッカーゲーム / 協調学習 / 学習教材 |
Research Abstract |
本研究は,ロボカップサッカーの競技部門の一つであるMixed Realityシミュレーションリーグ(MRリーグ)の大会用マイクロロボットを用いた次世代のICT人材教育を提案し,それに必要な教材開発と体験授業の実施・評価を行い,授業を通して,協働作業の大切さとコミュケーション力の向上をねらい,学校間の垣根を越えた協調学習の実現,そして情報科学の啓蒙と小・中・高等情報教育の寄与を目的としている.そこで,最終年の本年は次のような成果を得た. 1.本年もロボカップサッカーにおけるコンピュータ知能によるマイクロロボットチーム対子供たちが操作するマイクロロボットチームとのサッカーゲームを,ロボカップジャパンオープン2011大会にて実施した.子供チームは初対面同士の児童であったが,時間が立つと声掛けが始まり,ゲームを通して協働作業をしている様子がうかがえた.前回実施の反省から,子供チームの操作に応じてコンピュータチームの強さを変化できるようにオプションを実装した. 2.マイクロロボットの遠隔制御が赤外線通信だったため外乱を受け易く,正常な動作に必要な外部環境の保持が非常に困難であった.そこで愛知工業大学の研究室がXBee(無線通信)を用いたマイクロロボット制御システムの仕様を提案し,我々のグループはこのシステムの実装を行った.結果,外部環境の依存性を激減させることができ,採光の調節をすることなく安易に遠隔制御が可能になった. 3.マイクロロボットの動作生成プログラミングをGUIで作成できるようするため,MITが開発した「スクラッチ」をベースに開発を行った.この結果,マウス操作によってマイクロロボットの動作作成をすることができるようになり,またコンピュータ言語の基本構造が視覚的に理解できるようになった. 4.本学の附属高校3年生に対し,GUIでロボットの動作生成プログラミングとロボットの動作を行わせた.そして体験学習後にこの完成したシステムについて操作性などのアンケートをした.また,2対2のマイクロロボットサッカー対戦を同じ高校生に対してCUIによる対戦プログラミングを作成させ実行させた.
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Research Products
(17 results)