2012 Fiscal Year Annual Research Report
記録系・採点系・格闘技系五輪競技の数学モデリングの研究
Project/Area Number |
21510159
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
廣津 信義 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90360726)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オリンピック / 五輪 / 競技 / モデリング / 数学モデル |
Research Abstract |
陸上・体操・柔道などで代表される記録系・芸術系・格闘技系競技については、映像解析や動作分析は進んでいるが、競技自体をシステムとして捉えて数学モデリングを試みた研究は少ない。本研究では、記録系・芸術系・格闘技系競技についても支援できるような数学モデルを構築することを目的としている。以下、研究実施計画の項目ごとに今年度の実績概要をまとめた。 1.数学モデリング:今年度は芸術系競技である体操に特化して数学モデリングを進めた。具体的には、体操団体戦で6-5-4方式(1チーム6選手で、各種目5選手が演技し、上位4選手の得点の累計を競う方式)が広く用いられていることに着目した。個々の選手の演技を平均値と標準偏差にて評価し、正規分布として扱うことで、チームとしての合計点の確率分布を算出するための数学モデルを作成した。 2.データ取得・解析:本学体操競技部長の意見に基づき、現実的なパラメータ設定を行い計算を実施した。個々の選手の種目ごとの平均値と標準偏差を説明変数とし、チームとしての合計点の期待値を目的変数とした重回帰式にて計算結果を表現することで、選手の平均値と標準偏差の換算を可能とした。また、数学モデルを基に感度分析を行うことで、トレーニングにより得点の伸びが見込まれる際、個人の伸びとチームとしての合計点の伸びとの関係について定量化を試みた。 3.競技現場への提言:選手の競技レベルの高さ(平均値)と安定度(標準偏差)との換算が定量化できたため、これに基づき合計点を最大とするような選手選定が可能となった。また、感度分析の結果として、オールラウンダーを養成するよりも、専門種目に特化した方がチームとしては有利になることを示し、トレーニングに関する示唆を与えることができた。 4.成果まとめ・発表:昨年度の陸上競技の研究成果については原著として掲載された。体操の数学モデリングついては学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)