2011 Fiscal Year Annual Research Report
消費者安全および家庭内防災のためのユビキタスネットワークシステムの研究
Project/Area Number |
21510182
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
井上 雅裕 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (50407227)
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Keywords | 消費者 / 安心安全 / 防災 / ユビキタスネットワーク / 家庭 / リコール / 電力線通信 / 輻輳 |
Research Abstract |
本研究は、(1)地震等の自然災害から家庭を守り、(2)危険な消費財から消費者を守る、安全安心のためのユビキタスネットワークの実現を目的とする。 (1)リコール対象の危険な消費財から消費者を守り、地震等の自然災害から家庭を守る、家庭内ゲートウェイの方式開発を行った。 ・消費財の情報を広域のクラウドと家庭内のホームゲートウェイとの間で連携し管理する方式を設計した。クラウド側では、実時間性は必要ないが大量のデータが必要な処理や、システムのマネジメントを行い、ホームネットワーク側では、実時間処理を自律分散で行う最適構成を設計した。これをIEEE ISCE2011で発表した。 (2)家庭内センサーワークの省電力方式 ・センサーノードをデータの特徴、傾向の類似性に着目しグルーピングした。グループの1つのノードを動作させ、他のノードを長周期で間欠動作させる方式を設計した。安全安心を確保した上で、センサーの動作時間の延長をおこなう方式設計を行い精度と消費エネルギーを評価検証した。これは、IEEE ISCE2011で発表した。 (3)消費者安全を向上する消費財捕捉システムのプロトタイプ開発と検証 消費財の捕捉において、電子機器や子供用品などのように、譲渡などにより、新品の購入時の所有者と、数年後の使用者が異なるため、適切なユーザー捕捉が行えず、適切なリコールが行えない状況が増加している。使用者と所有者を区別し、確実なリコール情報配信を行うシステムを設計した。これは、IEEE ISCE2011で報告した。
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