2010 Fiscal Year Annual Research Report
災害の経済的影響評価方法標準化のための枠組み構築へ向けて
Project/Area Number |
21510199
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
奥山 恭英 国際大学, 大学院・社会システム研究科, 教授 (00454215)
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Keywords | 自然災害 / 防災 / 経済影響評価 / 手法開発 / 国際貢献 |
Research Abstract |
本研究においては、災害における経済的影響評価の方法を標準化するための枠組みの構築を目指している。特に開発途上国では災害からの被害が甚大であることだけでなく、開発の妨げになり長期的な開発の低迷につながるとも考えられており、現在では世界銀行と国連が協同で開発途上国における災害被害低減に向けた活動を行っている。と同時に、災害被害に係わる調査や統計データの収集に関しては各国によって差があり、国際機関(世界銀行や国連等)からの災害を鑑みた開発支援において,その政策指導に影響を与えている。このため、災害の経済的影響評価の方法を現在まである程度確立しているデータの収集や開発指標と関連づけて構築することで、開発途上国における災害対策立案や災害後の援助・支援計画に役立てるものである。 本年度は、前年度に洗い出された問題点に鑑み、現状ないしは近い将来での災害データ収集手法や影響評価手法の実現可能性を考察した。それと同時に、災害の経済影響の実測(経年的な実データを用いた計量経済的な測定)を行うためのモデル開発やデータ収集を行った。この実測は、提案する方法の妥当性を吟味するためにも必要なことであり、かつ現在までこのようの実測はほとんど行われてきておらず、大変貴重な実証研究と考えられる。この実測のケーススタディとして阪神・淡路大震災を取り上げた。
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Research Products
(5 results)