2010 Fiscal Year Annual Research Report
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21510289
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| Research Institution | Josai International University |
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Principal Investigator |
遠藤 恵子 城西国際大学, ジェンダー・女性学研究所, 助教 (40327250)
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| Keywords | 内務省 / 地方局 / 衛生局 / 女性政策 / ジェンダー / 歴史社会学 |
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| Research Abstract |
平成22年度は、おもに地方局、衛生局の行政について、以下のとおり研究を遂行した。
第1。地方局の地方制度改正における女性像を明らかにするため、とくに、大正末期から昭和初期にかけての地方制度改正の研究・立案を担い、地方制度改正課題の1つとして婦人公民権成立を提案した、内務官僚・挾間茂の地方制度改正論を再整理した。その整理によって、挾間が、地方制度改正・研究を担当していた期間をとおして、地方自治体の新たな使命として、「善良なる主婦」としての公営事業体の運営があると認識していたことを確認した。さらに、挾間の「善良なる主婦」としての地方自治体像において、ウェッブ夫妻の思想の影響がどのようであるか、理解するために、ウェッブ夫妻の著作を精読した。その結果、ウェッブ夫妻の著作で示される女性像との相違点を確認した。
第2。戦間期の衛生行政・衛生制度において女性政策が展開される様相を理解するため、明治期から大正期にかけての衛生行政・衛生政策・衛生制度に関する歴史研究文献・行政資料などの整理をおこなった。とくに、明治初期から中期において、西洋医学一西洋医療システムの輸入に衛生行政の主眼がおかれたことを確認するとともに、衛生行政と警察行政の相互連関、明治中期の上水道整備のための土木工事の展開などを確認し、衛生行政の展開において地方行政、警察行政、土木行政が連動する様相を理解した。
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