2010 Fiscal Year Annual Research Report
アーレントの「世界愛」で照射する21世紀の東北アジアの「和解」の条件
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21510295
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
志水 紀代子 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (50079399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 英愛 立命館大学, 産業社会学部, 講師 (80536235)
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Keywords | 横断するポピュラーカルチャー / ドラマを楽しむ / 草の根市民の異文化理解 / 「慰安婦」問題の真の解決 / 政治的解決と正義の問題 / 民主主義と公共性 |
Research Abstract |
今年度は、2年目にあたり、とりわけ2010年は、1910年の「日韓(強制)併合」から100年、そして2000年12月の「女性国際戦犯法廷」から10年の節目の年で、この二つをあわせたさまざまな催しが日本や韓国で開催され、これまでに関わってきた立場から、シンポジウムのパネリストとして、また講師として、さらに証言集会の実行委員長やまた講演会の主宰者としてこの問題に向き合うことになった。現実の政治的な動向や、市民運動の動きを身近に受け止めつつ、こうした事柄一つ一つを掘り下げ、これまでの運動のあり方を検証するなかで、テーマに即してこれからの運動の方向性を見つけようとしてきた。詳細は別記のとおりであるが、主に「草の根の市民による『和解』の可能性」について考えてきた。 「証言集会in高槻」実行委員長、「8・29韓国強制併合100年の歴史を問い「慰安婦」問題の真の解決を求める市民宣言のつどい」講師、日本軍「慰安婦」問題の立法解決に向けて連続企画第3回「韓国強制併合」100年・「女性国際戦犯法廷」から10年講師ほかをおこなった。(志水) 「韓国ドラマを楽しむ一女性の生き方」、「韓国ドラマで学ぶ女性学」連続講座10回ほか、別記のとおり、多くの講演を行った。(山下) また本科研主催の講演会として、2010年11月7日<2010年東北アジアの平和にむけて>「国際法の市民化の流れとジェンダーについて」のテーマで、講師として国際法学者の戸塚悦朗氏を招いた講演会を開催。2011年2月21日から2月28日まで韓国ソウルに出張、聞き取りと研究会を持った。 なお、阪大の冨山一郎氏とのコラボは、予定していた3月に、大震災があり、取りやめになった。その代わりに、3月25日に来年度に向けた「草の根の市民による『和解』の可能性」のシンポ開催についての準備会を当事者で行った。
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Research Products
(21 results)