2009 Fiscal Year Annual Research Report
現代中東における近代以前イスラーム思想の権威的テキストの受容と影響
Project/Area Number |
21520076
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹下 政孝 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30163398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 繁 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70152840)
柳橋 博之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (70220192)
青柳 かおる 新潟大学, 人文社会・教育科学系(人文学部), 准教授 (20422496)
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Keywords | トルコ / イブン・アラビー / シャイバーニー / モッラー・サドラー / ガザーリー |
Research Abstract |
本研究では、権威的テキストを中心とするデータを収集、分析した上で、近代以前の思想が現代において、いかなる解釈をされて受容され、どのような現代的意義を持つのかをアラブ、イラン、トルコ地域を中心に明らかにしたい。研究代表者および三名の研究分担者の専門に従い、核となる思想家を取り上げ、現代の中東イスラーム世界への影響をそれぞれ分析する。 今年度は以下の分野をそれぞれが担当した。 竹下政孝:イブン・アラビー(1240年没)の『メッカ啓示』『叡智の台座』およびその注釈群を中心に、近代以前の権威的テキストの内容とその解釈。 鎌田繁:シーア派十二イマーム派の哲学者、モッラー・サドラー(1640年没)の『知性の四つの旅』およびその注釈群を分析。 柳橋博之:アブー・ハニーファ(767年没)の直弟子シャイバーニー(805年没)の『源泉』およびその注釈群を分析。 青柳かおる:哲学と神秘主義を取り入れた神学者ガザーリー(1111年没)の『宗教諸学の再興』およびその注釈群を分析。 定期的に集まって意見交換を行うと共に、それぞれがデータを蓄積し、研究発表および論文等執筆を行った。
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Research Products
(9 results)