2010 Fiscal Year Annual Research Report
現代イギリス・ブラック・アート運動にみる表象文化と視線をめぐるポリティクスの研究
Project/Area Number |
21520153
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
萩原 弘子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (90159088)
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Keywords | 移民論 / 黒人文化 / 視覚表象 / 思想史 |
Research Abstract |
1990年代~2000年代のイギリスで「文化的多様性」「新国際主義」を掲げて活動した美術機構と、当該期間に行なわれたブラック・アーティストの展覧会について調査した。 1. 1994年に設立されたInstitute of International Visual Arts(INIVA)、1980年代後半に出発のAutograph Asscciation of Black Photographers(Autograph ABP)、また2006年に名称と運営基盤を変更したCultural Diversity(旧African and Asian Visual Artists Archive, AAVAA)という3つの美術機構を8月に訪れ、活動のこれまでと現在までの成果を調査した。その活動の思想的、文化的意味に対する批判にも注目し、それらの活動についての立体的な理解をはかった。代表的な批判者であるEddie Chambers、 Richard Hyltonらの指摘するように、当該期間に主唱された「文化的多様性」「新国際主義」の意味は、いずれも実はひとつでないことが確認できた。 2. 当該期間に行なわれた展覧会の図録、モノグラフ、評論などのうち、未収集のものを現地で収集した。 3. 収集済み資料とあわせて、上記2の資料の整理をしながら、そこに収められた視覚的作品ないしは論考でとりあげられている人種、ジェンダー、階級に関わる論考を考察し、論点の整理をした。
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Research Products
(1 results)