2011 Fiscal Year Annual Research Report
ことば遊び文献資料の調査および文学作品におけるその受容の研究
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21520189
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
小野 恭靖 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50194600)
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Keywords | ことば遊び / しゃれ / 地口 / なぞ / 回文 / 鈍字 / 無理問答 / 判じ絵 |
Research Abstract |
本年度はことば遊びにかかわる文献資料の収集を直接的に行った。まず和本資料として、『なぞなぞ春乃雪 弐篇』『なぞ合名所百景』『新案地口のひな形』『鈍字集 初篇』『道楽寺阿房陀羅経』『宝舟図 回文入』「回文短冊」などを収集した。また、近現代資料としては『むりもんどう考』『日本文学遊戯大全語呂合、回文、謎、冠附』『艶笑なぞづくし』『新版・遊びの百科全書』『秘文字』『句弄藻創録』『児戯叢考』などを収集した。 研究の成果の一端については、2011年5月20目に大阪市立阿倍野市民学習センターで開催された「ことば遊びで脳トレーニング!」、2011年7月3日に大正区女性学級で開催された「ことば遊びで脳トレーニング!」、2011年10月10日に開催された「伊丹ことばあそび大会」において「なぞかけの世界-"伊丹"とかけて何と解く-」と題する講演を行った。このうち、「伊丹ことばあそび大会」については、「神戸」新聞」平成23年10月12日朝刊に「昆陽とかけて-ラブレターの返事と解く」と題した記事の中で写真入りで紹介された。 また、医療生協情報誌「comcom」誌上に「ことば遊びクイズで脳トレーニング」を連載し、「回文クイズ」「アナグラムクイズ」「判じ絵クイズ」「折句クイズ」「二段なぞクイズ」「物名クイズ」「脚韻クイズ」「無理問答クイズ」「文字絵クイズ」三段なぞクイズ」などを出題して、好評を博した。さらに、「讃費新聞」平成23年6月5日朝刊掲載の「ニヤリ「だじゃれ」行灯」と題する記事の中で、小著『ことばと文字の遊園地』(新典仕)が紹介された。さらにフジテレビ系列のテレビ番組「1年1組平成教育学院」(平成23年6月26日放送)において、「なぞなぞの歴史」「判じ絵の歴史」の監修を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は国内各地の図書館や文庫に収蔵されていることば遊びの文献資料の調査を主な目的としているが、現在のところ、日程の調整がつかないため未調査の機関を一部残しているものの、主要な機関の調査は予定逓り進んでいる。また、和本や近現代の活字本のことば遊び文献資料の収集もほぼ予定通りに進行しているので、全体としては、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の実施最終年を迎え、残された期間は前年までと同様に文献の調査と収集を続けつつ、これまでの調査のまとめを図りたい。まとめに当たっては、資料の内容による分類と成立年代による分類をもとに、多岐にわたることば遊び文献資料を的確に整理し、最終目標である日本語によることば遊び文献資料の総合的な位置づけへの見通しをつけたい
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Research Products
(2 results)