2010 Fiscal Year Annual Research Report
文学テキスト活用による中世・近世の大衆的図像の解読研究
Project/Area Number |
21520207
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
林 雅彦 明治大学, 法学部, 教授 (30139448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
腮尾 尚子 広島修道大学, 人文学部, 教授 (20341183)
西岡 亜紀 お茶の水女子大学, 比較日本学教育研究センター, 客員研究員 (70456276)
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Keywords | 近世文学 / 近代文学 / 東アジア / ヨーロッパ |
Research Abstract |
平成22年度の活動を総括するに、「第1の実績」は、林・腮尾・西岡の研究チーム3名それぞれが、前年度に引き続き、各分野の図像解読研究を深化させ討議を重ねたことであり、また、「第2の実績」は、そうした研究成果を踏まえて、次年度に予定している企画展「民衆の図像展」の準備を着々と進めたことであった。 まず「第1の実績」の詳細であるが、当初、平成22年度中に図像解読研究会を全3回開催するという予定をたてながらも、突如起こった震災の影響により、第3回(3月25日の予定)の開催は延期せざるを得なかった。しかし、予定通りに行われた、第1回の研究発表「筒描き布に見られる出産.育児に係わる伝統的吉祥文様『寳水堂コレクション』を中心に一」(腮尾尚子・2月21日)、及び、第2回の研究発表「チベット医学の絵解き」(小川康・3月7日)は、いずれも質疑応答も活発で充実した発表となった。 次に「第2の実績」の詳細であるが、前年度中に仮予約を入れておいた企画展会場(明治大学博物館企画展示室2部屋分)を、平成22年度に入ってから正式に本予約、その壁面や展示ケース等のサイズも考慮しつつ、出品物の種類.数量等を決め、企画展案内リーフレットという形で、一般向け広報の第一弾を打ち出した。腮尾は、実際の展示作業の経験を積むため、他団体が行う他館での他テーマ展にもボランティア・アシスタントとして積極的に関与、できるだけ現場での実技面の習練に努めた。こうした実地経験を参考にしつつ、次年度に備え、「民衆の図像展」の出品物に適合する素材・形状の展示具(吊り具)の詩作も行った。西岡は、広島県三原市所蔵の「覗きからくり」や長崎県諸機関所蔵のキリスト教絵解き資料の調査と収集を実地で行い、展示内容充実に備えた。 以上、平成22年度は来年度の活動を見据えながら大変効率よく活動できたといえる.
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Research Products
(23 results)
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[Presentation] 絵解きの世界2010
Author(s)
林雅彦
Organizer
専修大学日本語日本文学文化学会講演会
Place of Presentation
専修大学生田校舎(川崎市)
Year and Date
2010-11-19
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