2011 Fiscal Year Annual Research Report
文学テキスト活用による中世・近世の大衆的図像の解読研究
Project/Area Number |
21520207
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
林 雅彦 明治大学, 法学部, 教授 (30139448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
腮尾 尚子 広島修道大学, 人文学部, 教授 (20341183)
西岡 亜紀 お茶の水女子大学, 比較日本学教育研究センター, 研究員 (70456276)
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Keywords | 近世文学 / 近代文学 / 東アジア / ヨーロッパ |
Research Abstract |
既に平成21年度から22年度にかけて、林・腮尾・西岡は、「国際図像解読研究会」の中心メンバーとして活動し、日本・東アジア・ヨーロッパの様々な信仰を表す図像を解読してきた。その成果の集大成として、平成23年度、明治大学博物館の企画展示室にて、「国際図像解読研究会」主催の企画展「民衆の図像展」を開催した。期間は8月21日~28日の8日間で、のべ1200人以上もの見学者があり、予想以上の大々盛況であった。当初からの目標通り、研究者だけでなく、子供(小学生など)も含めて一般の方々に向けて広く研究内容をアピールすることに成功したといえる。展示物の構成は、2つの部門に分かれており、「第1部 江戸・明治・大正期の結婚・育児に関わる図像」は腮尾が担当、「第2部 東アジアとヨーロッパの生と死をめぐる図像」は林・西岡が担当した。見学者には「展示目録」(非売品)を配布し、随時、列品解説を行った。また、この企画展に出品された資料について、10月に明治大学にて、全3回の連続公演を行い、林・腮尾・西岡が各会の講師を務め、詳しく解説した。 尚、「国際図像解読研究会」は、震災の影響により、平成23年度4月に予定していた会合を持つことができず、企画展や連続講座の準備が危ぶまれたが、5月移行に密度の濃い気迫あふれるミーティングを行い、全力で準備を進め、結果的に企画展も連続講座も成功させることができた。また、「国際図像解読研究会」ではミーティングのほか、書画カメラを活用して、研究発表も行った。発表題目は、「高橋五山と紙芝居」(高橋洋子・6月)、「ド・ロ神父の宣教活動-民衆版画・絵解き-」(西岡亜紀・7月)、「地獄絵の絵解き」(林雅彦・8月)、「育児に関する俗信-「人形硯」と「背守り」-」(腮尾尚子・8月)等であり、活発な質疑応答が行われた。
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Research Products
(22 results)