2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポストモダニズムにおける社会的責任と道徳-新しいユダヤ系アメリカ作家の抵抗
Project/Area Number |
21520255
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
新田 玲子 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 教授 (40180674)
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Keywords | アメリカ文学 / ユダヤ系作家 / ポストモダン / ホロコースト / ウォルター・アビッシュ / ヒューマニズム / 第二次世界大戦 / 社会意識 |
Research Abstract |
本年度は研究初年度であるが、先の科研課題のうち、本研究と関連する新しいユダヤ系作家研究の部分を引き継いで行っている。そのため、先の研究で実施し、『英語青年』に翻訳を連載して好評を得たインタビューのうち、レイモンド・フェダマン、ハロルド・ジェフィ、ディヴィッド・マトリンのものについて、その英語オリジナル版を、それぞれの作家に直接インタビューした者としての個人的な印象を加えて公表した。また、先に海外発表していたポール・オースター論がLiterature and Psychoanalysisに掲載された。 次に、本研究に含める重要な作家、ウォルター・アビッシュの代表作、Hom German Is Itを、本研究課題との関連から論じた研究を行い、その研究成果をイタリアのヴィテルボで開催された第26回国際文学心理学学会で発表した。この研究は参加した研究者から高く評価され、参加者のひとりによりStudies in American Jewish Literatureの編集者に推薦して頂くことができた。そして、 SAJL誌における査読の結果、2011年版に掲載される運びとなった。また、来年の海外での学会発表に備え、アビッシュのDouble Visionについて、さらにはフェダマンのAunt Rachel's FurとReturn to Manureの比較論文の作成を行った。 さらに、新しいユダヤ性の研究と関連し、日本英文学会からShades of the Planet:American Literature as Wbrld Literatureの英文書評を依頼され、作成した。同時に、ホロコースト記念館からも講演を依頼され、新しいユダヤ系作家を含めた作家紹介を行った。
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Research Products
(6 results)