2010 Fiscal Year Annual Research Report
「分離独立文学」を素材とする南アジア英語文学の総体的把握
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21520268
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
大平 栄子 公立大学法人都留文科大学, 文学部, 教授 (20160616)
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Keywords | 英語 / 文学 / 南アジア |
Research Abstract |
[基礎資料の収集] 1.パキスタンのラホールにてパキスタンの英語文学および分離独立文学テクストを収集し、かつ分離独立体験者家族にインタヴューを行った。 2.分離独立体験家族で、かつインドの女性作家Deshpande研究の第一人者であるS.Chakravarti教授とおよび、デリー大学名誉教授のG.K.Das氏と意見交換をした。 3.分離独立文学の選集の編者であるジャミアミライスラム大学教授のAllok Bhalla氏と意見交換をした。 4.Jaipur文学祭主催者でインドを代表する作家でもある、Namita Ghokhaleと英語文学の現状について意見交換をし、次年度の大会の打ち合わせをおこなった。 5.インド英語文学研究の第一人者であるMalashri Lalデリー大学教授と共同研究に関する打ち合わせを、また代表的英語文学小説の著者であるAruna Chakrabortyを交えて意見交換をした。 6.インドの放送大学(IGNOU)のNilima氏とインドにおける女性の現状について意見交換をした。また、放送大学での講演依頼について打ち合わせを行った。 <分析と考察> 1.インド英語文学の体系づけに向けて、分離独立文学および、女性作家によるテクストについての研究成果を著書としてまとめた草稿を出版社に提出した。 2.メタフィクションという手法でグランドナラティブが脱構築差されるきわめて独創的な分離独立文学であるMidnight Childrenを分析し論文としてまとめたものが国際学会誌Illuminatiに掲載された。 3.インドで目覚ましい活躍が見られる女性作家のなかでも注目をあびているGitha HariharanのThe Thousand Faces of Nightについて、Bleeding Bodyに焦点化して、その独自の身体表象を分析し論文にまとめたものが、国際的代表的ポストコロニアル研究の誌に掲載された。 4.ブッカー賞受賞作であるThe God of Small Thingsについて分析し、国際人文学会で発表をした。 5.ノーベル賞作家でインドを代表する詩人タゴール生誕150周年記念学会参加の招聘を受け、従来研究が十分行われてこなかったタゴールの英語文学に焦点をあて、日本の英語著作のある作家のヴィジョンと比較分析し研究発表をおこなった。
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Research Products
(4 results)