2010 Fiscal Year Annual Research Report
トニ・モリスン文学テクストにおけるおとぎ話深層構造の分析
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21520272
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| Research Institution | Aichi Prefectural University |
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Principal Investigator |
鵜殿 悦子 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (00128638)
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| Keywords | 英米文学 / アフリカ系アメリカ文学 / ジェンダー / セクシュアリティ / 人種 / 民話 / おとぎ話 / 語り |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、トニ・モリスンの文学テクストにおけるおとぎ話の深層構造を明らかにすることである。深層に隠蔽されているおとぎ話構造とエロティシズムとの関係を究明し、モリスン研究のみならずアフリカ系アメリカ文学研究に寄与しようとするものである。本年度の研究は以下のとおりほぼ研究実施計画どおりに実行された。
1. 文献とテクストの読込み
必要な文献を整備し、文献リストを作成し、文献を読み進めた。
2. 研究発表
平成22年11月3日から6日にかけてパリ第8大学で開催されたトニ・モリスン学会第6回隔年次国際大会で研究発表(英語)を行った。発表時には21年度に本補助金にて購入したノート型パソコンを持参し、パワーポイントによる提示を行った。研究発表に対して出席者複数から好意的な意見が得られた。発表の成果に加え、参加した各国の研究者と交流し貴重な情報を集めることができ、大きな成果があった。
3. 研究論文
・『愛知県立大学外国語学部紀要』43号およびSeijo English Monographs 42号に、研究論文を発表した。紀要論文"Take Care, Little Red Riding Hood : Female Bonds in Toni Morrison's Tar Baby"は、パリ大学で学会発表した際の原稿に加筆修正を施したものである。なお、上記研究発表と研究論文は「鵜殿えりか」の筆名で行われ、執筆されている。
・24年に予定している海外での学会発表に向けて英語論文の執筆を進めた。これと同時に博士論文の執筆も進めた。博士論文については、本年度の執筆が遅れ23年度に持ち越すことになった部分もあるが、鋭意執筆を続けるつもりである。
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