2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520375
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三木 直大 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (10190612)
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Keywords | 台湾文学 / 現代詩 / 比較文学 |
Research Abstract |
本年度は2年目にあたり、池上貞子氏(跡見女子学園大学)、佐藤普美子氏(駒沢大学)、松浦恆雄氏(大阪市立大学)を連携研究者とし、台湾から詩人・研究者を招き、日本の詩人・文学者にも参加を依頼して、公開形式で「ワークショップ台湾現代詩」を2度開催した。 第1回は6月に台湾から向陽氏と陳義芝氏、日本から杉本真維子氏の協力をえて、「台湾現代詩と詩の伝統をめぐって」と題して開催し、台湾現代詩における「伝統」の問題を議論した(キャンパスイノベーションセンターで)。第2回は10月に台湾から焦桐氏と席慕蓉氏、日本から辻原登氏、野村喜和夫氏、蜂飼耳氏の協力をえて、「台湾現代詩とアイデンティティの表象をめぐって」と題して開催し、台湾アイデンティティの表象をめぐる多様な詩的実験をめぐって議論した(跡見女子学園大学)。この2回のワークショップの概要については「台湾現代詩の世界とその拡がり」と題し『日本台湾学会ニュースレター第19号』(2010.11)などでも報告したほか、2冊の報告集を作成している。 また、台湾現代詩の紹介として、研究代表者・連携研究者は『現代詩手帖』(思潮社)2011年3月号の特集「越境するアジア-東アジアの詩は、いま」に台湾編の翻訳担当者として参加している。 その他、研究代表者は研究成果の一部を、9月に台湾文化大学で開催された天理台湾学会第20屆国際学術紀念大会、11月に慶應義塾大学で開催された第八屆東亞現代中文文學國際學術研討會で発表していて、発表論文は各報告論文集に収録されている。
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Research Products
(2 results)