2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520417
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
白井 英俊 Chukyo University, 情報理工学部, 教授 (10134462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 賢一郎 中京大学, 国際教養学部, 教授 (20162753)
中田 節子 (有田 節子) 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (70263994)
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Keywords | 談話構造 / 談話理解 / 法情報 / 時制 / アスペクト情報 / 分節談話表示理論 / 形式意味論 |
Research Abstract |
研究代表者は、研究実施計画に沿って、すでに収集した解説文(教科書など)、新聞記事、物語(教科書など)、および対話(学生間や母子間の会話)を対象として、談話関係を付与したコーパスを作成した。また、基本的な談話関係の定義、訂正、精密化を行った。その過程で、主としてキューフレーズによって合図される話者の主張と根拠の間の談話関係と、因果関係のような事象の内容によって成り立つ談話関係との間に質的な差があり、これらの扱いが談話理解における主要な問題となることが認識された。 また、研究分担者は、談話構造についての明示的(計算可能)な枠組みである「分節談話表示理論」(SDRT)を基盤の全般にして、言語使用のコンテクストの機能について、形式意味論および動的構文論の観点から考察した。その結果、コンテクストを中核/周辺にモジュール化するという視点がみえてきた。また、それに加えてこれまでの認知言語学的視座との融合が不可欠であることの再認識が21年度における知見である。
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Research Products
(3 results)