2010 Fiscal Year Annual Research Report
消滅の危機に瀕した中国甘粛省、青海省のモンゴル系孤立諸言語にかんする調査研究
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21520440
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐藤 暢治 広島大学, 北京研究センター, 准教授 (90263657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角道 正佳 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 教授 (30144538)
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Keywords | モンゴル系言語 / 保安語 / 土族語 / 危機言語 |
Research Abstract |
本年度も昨年度に引き続き中国甘粛省、青海省のモンゴル系孤立諸言語(河湟語)の全体像を明らかにすること、およびモンゴル系言語の歴史研究、言語接触研究に貢献することを目的に、佐藤と角道がそれぞれ以下の研究をおこなった。 佐藤は、保安語積石山方言にかんする以下の研究をおこなった。 1.8月に甘粛省積石山県にて保安語積石山方言の現地調査を行った。 2.ピンインに準拠した『保安語漢語詞典」を保安族の若手学者とともに完成させた。辞典には、約二千語が収録されている。 3.『保安語積石山方言のテキスト』を白帝社から公刊した。 4.未解明の文法項目について整理を進行中。 角道は、土族語互助方言を中心に下記の研究をおこなった。 1.8月に青海省互助土族自治県で現地調査をおこなった。 2.土族語互助東山方言の音声データを分析中し、語彙リストを作成。 3.河湟語の子音の有声化、無声化を解明した。 4.現行の辞書類において取り上げられていないため意味が不明である土族語互助方言の語が用いられているコンテキストを調べ上げ意味を推定する作業を進行中。
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Research Products
(3 results)