2009 Fiscal Year Annual Research Report
新聞報道における情報構築の視点-批判的談話分析から見た日韓文化交流
Project/Area Number |
21520451
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
金 慶珠 Tokai University, 教養学部, 准教授 (60349420)
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Keywords | 日韓文化交流 / 新聞報道 / 批判的談話分析 |
Research Abstract |
本研究は、「日本と韓国の文化交流」を伝える両国の新聞記事を批判的談話分析(CDA : Critical Discourse Analysis)の観点から比較対照するものである。具体的には、日韓間の文化交流に関連する「両国新聞の報道記事・社説(論説)・コラム」を分析の資料としながら、両国メディアの相手国文化に対する認識がどのような「言語的手段」および「社会的イデオロギー」を通じて発信されてきたのかを明らかにすることを目的としている。そのため、本年度は先行研究の整理および本研究における分析枠の調整・構築および分析の対象となる日韓両国の報道資料の検索・収集を中心に作業を行った。日本のみならず韓国にも赴き、従来の分析枠の整理、専門家からの意見聴取を行った。これらの作業を通じて、当初の本研究における分析対象を日韓両国の1948年から今日に至る約60年間の報道記事・社説(論説)・コラムとしていたが、現実的にこれらの資料を揃えることが困難であるとの判断に至った。したがって、本研究における文化交流の時代区分(1)戦後から1965年の日韓国交正常化まで(第1期)、(2)1965年から1980年代後半までの冷戦構造の時期(第2期)、(3)1990年代から現在に至るまでのグローバル化の時期(第3期)のうち、量的分析については第3期を中心に行うことについて現在検討中である。さらに、世論調査の解釈の在り方に関する研究の一環として(韓国)ソウル大学校・日本学研究所において「民主党の改革政策と世論の評価」に関する発表を行った。その内容が文化交流に関するものではないものの、新聞報道の在り方に対する分析方法という意味では共通している。
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Research Products
(2 results)