2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520574
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
奉 鉉京 Shinshu University, 全学教育機構, 准教授 (50434593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 鉱三 信州大学, 全学教育機構, 教授 (20169501)
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Keywords | 第二言語習得 / 英語の前置詞 / 日本語・韓国語の助詞 |
Research Abstract |
本研究は類似する母語(日本語と韓国語)話者による英語の前置詞の第二言語習得である:(A)方針:英語の前置詞と日本語・韓国語の助詞は、いずれもそれぞれ一枚岩的均質な文法ではない。意味的・統語的考察からそれぞれを3タイプに分けで考えるべきである。;(B)理論的枠組み:生成文法に基づく言語習得を提訴する。特に、ミニマリストプログラムの経済性による評価選択基盤(Evaluation Matrix)や素性基盤(Feature Matrix)を導入する 本研究の目的:(A)言語研究:英語の前置詞と日本語・韓国語の助詞は、(1)一語の持つ各用法間のまとまりの強さに応じて3つのクラスに分類され、(2)その分布は3つの言語間共通しており、さらに(3)その分類は母語の習得順序と重なることを示す。;(B)習得実験研究:各々の中間言語、つまり、日本語・韓国語を母語とする学習者のL2としての英語の前置詞の心的標示(Mental Representations)を3つの構築段階(developmental stages)に分けて記述する。 本研究の目的達成のため、初年度である平成21年度には、先ず、文献研究や研究会などを通じて、英語の前置詞・日本語・韓国語の助詞の統語的・意味的性質の分析研究を行った。習得研究からの立場から、文献研究-先行研究の調査・分析/CHILDES等のデータバンクなどを利用し誤用や発達過程などを調査した。このような既存英語前置詞の母語習得及び日本語・韓国語母語話者による第二言語習得研究や調査結果などを踏まえて、英語の前置詞と日本語・韓国語の助詞を一語の持つ各用法間のまとまりの強さに応じて3つのクラスに分類した。一方では、英語能力測定テストの収集及び調査、予備実験研究用のタスクの作成・検討した。最終的には、予備実験研究用のタスクの作成・検討し、韓国と日本で予備実験研究を行った。
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Research Products
(5 results)