2011 Fiscal Year Annual Research Report
リスニング指導において導入としてライティングの宿題を課した場合の有効性
Project/Area Number |
21520585
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
小栗 裕子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (80224195)
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Keywords | リスニング指導 / ライティング指導 / プリ・リスニング活動 / 宿題 |
Research Abstract |
本研究は、英語のリスニング指導にライティングを導入することにより、受信力のみならず発信力をも同時に育成する指導法の開発を目指すものである。従来のリスニング指導はリスニングのみに焦点を当てて教えることが多かったが、それでは語彙力や文法力などの総合力養成には十分とはいえない。しかしながら、リスニングの授業中に文法などを指導することは、時間的に効果的とはいえない。そこでプリ・リスニング活動の一環としてこれから聞く教材の内容に関するライティングの宿題を課すことにより、その不足を補おうとする研究である。 毎回宿題を課すことによって、学生は少なくとも自分で英文を考え、身近なことを表現する発信力がついてくる。この宿題はこれから授業で聞く内容に対する質問に英語で答えるので、スキーマの活性化にもつながる。宿題の効果については、6週間に1度ずつ自由作文を行って評価することによって、より正確に問題点や評価できる点を把握することが可能である。23年度1年間のリスニング力およびライティング力の分析結果より、次の8点が確認された。 1.日常必要な自己表現のライティング力は宿題を課しても半期15回で上達すること 2.リスニング力とライティング力が向上すればリーディング力も引き上げられること 3.1年間書くことを継続すれば「長い文章が書けるようになった」という実感が得られること 4.ライティングの宿題をすることによってリスニング力も向上したという実感があること 5.ライティング用紙のチェック欄を設けることは作文を見直すためには効果的なこと 6.書くことにより文法に気をつけるようになること 7.作文で自分を表現することにより会話力も向上すると感じられること 8.学習者の興味・関心のある題材を宿題に選択することは重要なこと
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Research Products
(4 results)