2010 Fiscal Year Annual Research Report
公立学校インターナショナルクラス展開に伴うプレ・コア連動型英語教育モデルの開発
Project/Area Number |
21520644
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山下 巌 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (70442233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前野 博 至学館大学, 健康科学部, 准教授 (00369597)
淺間 正通 静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)
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Keywords | 英語教育 / 多国籍生徒 / ムードル / 予備教育 / バーチャル / 多文化共生 |
Research Abstract |
研究2年目となる今年度は、平成21年度の基礎研究成果を踏まえプレ・コア連動型サンプルユニットモデルを開発に取り組んだ。具体的には山下と前野が主となり、Moodle上にヴァーチャルフォーラムを立ち上げ、それぞれ「健康情報理論演習」と「英語I」の受講学生を匿名で登録させ、スレッド作成機能を活用した成員間における道具連関的情報の交換状況を観察した。その結果SNSの仕組みを自然に取り入れた効果的な学習の様子が見て取れた。今後こういったヴァーチャルなシステムが「実践共同体(Community of Practice)」へと成熟してゆけば、協調学習への応用の可能性も出てくることを示唆するものである。また、学生アンケートの結果からは、約80%の学生が「役に立った」という評価を下していることが分かった。今後、スマートフォンやタブレット型PCからのアクセスを視野に入れた調査を継続したい。これと並行して、山下と淺間は、浜松市立高校インターナショナルクラスと浜松市で唯一各種学校として認可されているペルー・ブラジル人学校を訪問し、それぞれの教育目標や英語教育の方向性に関する問題についてのヒアリングを敢行した。両校とも結局は大学受験の方便として英語を学ぶことになるため、従来型英語授業の枠を逸脱することができないといった問題点が浮き彫りとなった。また、沖縄宜野湾市のアメラジアンスクール理事で琉球大学野入直美准教授と東京外国語大学(前浜松市長)の北脇康之教授を訪問し、移住者に完全同化を求めることから脱却した新たな多文化共生の在り方についてのレビューを得た。
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Research Products
(9 results)