2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520677
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
荻 慎一郎 高知大学, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (60143070)
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Keywords | 日本近世史 / 鉱山史 / 秋田藩 |
Research Abstract |
1、本研究は、阿仁銅山・大葛金山・八森銀山・太良鉛山など、近世日本の有力鉱山として稼行した秋田領北部地域における個別鉱山研究と諸鉱山の関係・交流史を究明するものである。 2、本年度は、幕末に秋田藩の銅山方吟味役として、院内銀山などに駐在した小貫家の文書(国文学研究資料館蔵)のうち、鉱山関係史料を中心に写真撮影したものを鉱山関係の過半をデジタル化し、さらにA4版用紙に出力して整理した。 3、個別鉱山研究では、大葛金山を経営した荒谷家に分家に伝来する荒谷寿衛家のマイクロフィルム撮影史料をデジタル化し、さらにA4版用紙に出力して整理した。また、福地家文書のうち太良鉛山関係撮影史料をデジタル化し、さらにA4版用紙に出力して整理した。 4、史料調査では、近代の友子制度に関する坑夫取り立て免状などを、北秋田市阿仁伝承館において調査収集した。 5、本年度の研究成果としては、『近世鉱山をささえた人びと』(山川出版社・日本史リブレット89)を刊行した。これまでの近世鉱山社会の歴史像に修正を迫り、新たな構築を期したもので、本書には本研究と関わる大葛金山の事例も紹介している。また同書所収の写真図版の一部には、本研究の調査によるものも含まれている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定している調査史料のデジタル化とA4版への出力による史料整理は順調に進んでいる。ただし、研究成果の学会発表は遅れており、24年度はこの面での推進を図る。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度資源・素材学会の秋季大会は、9月に秋田大学で開催予定である。日本鉱業史研究会は本学会で企画分科会を開催している。24年度はこの学会で本研究成果の一部である、秋田藩領八森銀山に関する研究成果を報告する予定で研究の取りまとめをする。
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Research Products
(3 results)