2011 Fiscal Year Annual Research Report
高齢化コミュニティの暮らしの変化と保健戦略―八丈島と奥会津山村の比較研究―
Project/Area Number |
21520823
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
立柳 聡 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (40315669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 誠一 東洋大学, 社会学部, 教授 (30181770)
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Keywords | 高齢者施策 / 奥会津地方 / 保健・医療・福祉 / 八丈島 / 金山町 / 昭和村 / 高齢化コミュニティ / 島嶼コミュニティ |
Research Abstract |
平成23年度における本研究プロジェクトの主たる課題は五つあった。第一は、当該調査地における高齢者施策に関するデータを一段と集約し、その特色を明らかにすること。第二は、特に奥会津地方における民俗調査を促進すること。第三は、当該調査地を管轄する行政の担当者と、本研究プロジェクトの成果を踏まえた新たな施策の構築に向けた検討を進めること。第四は、当該調査地の住民の方々に本研究プロジェクトの成果を中間的に報告してさらなる情報を求め、それを踏まえた保健・医療・福祉施策の構築に向けた意見交換を進めること。第五は、学会等での研究発表を増やし、学問的意見を多々求めた上で研究報告集の内容を練り上げ、その編集作業を進めることであった。 第一に関わっては、遅れていた金山町での初めての資料収集と関係者との意見交換を実現させることができた。第二に関わっては、第3次までの本調査、2回の補充調査によって、金山町田沢の全戸世帯調査と特徴的な民俗の把握を完了した。また、昭和村両原ほかで、「織姫」の養成によるからむし織り継承の詳細を把握したり、介護施策をめぐる高齢者の意見を収集した。第三と第四に関わっては、八丈島において、八丈町の協力の下、「高齢化コミュニティの未来を考える八丈島フォーラム」を開催し、行政の担当や多くの住民の参加を得て、研究成果報告と活発な意見交換を実現させた。また、南海タイムス社の協力を得て、研究成果の概要を連載し、紙面を通した成果の報告も進めた。第五に関わっては、研究代表者・分担者と研究協力者が分担して、日本民俗学会、島嶼コミュニティ学会ほか、複数の学会で活発に研究発表を行ったほか、本研究プロジェクトに関わるメンバーが多々所属している島嶼コミュニティ学会の学会誌「島嶼コミュニティ研究」第1号の編集作業に協力しながらデータの整理を進め、研究報告集に掲載すべき重要事項の集約を進めた。
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Research Products
(22 results)