2011 Fiscal Year Annual Research Report
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21530118
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
川田 稔 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (20115554)
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Keywords | 日中戦争 / 太平洋戦争 / 陸軍の政戦略構想 / 永田鉄山 / 石原莞爾 / 武藤章 / 田中新一 / 東条英機 |
Research Abstract |
1930年代から1940年代にかけての主要政治家・軍人とりわけ西園寺公望、犬養毅、北一輝、大川周明、永田鉄山、岡村寧次、小畑敏四郎、荒木貞夫、石原完爾、東条英機、武藤章、田中新一などの中国認識・対中国政策構想を、彼らの国家構想・世界戦略と関連づけながら検討を進めた。また、同時期の中国側の対日政策とその構想、日中関係の展開の分析も同様におこなった。。また、それらの背景となる米英の東アジア政策、英米政治指導者の東アジア政策構想についても検討した。 ことに、日中戦争にいたる昭和陸軍のもとでの日中関係と、そこにはらまれていた可能性を分析・検討し、そのことを通して、この時期以降、第二次世界大戦への道の要因をさぐった。具体的には、東条英機、石原完爾、武藤章、田中新一、など、この時代をリードした主要な軍人の対中国政策構想とその中国観を、それぞれの国家構想・世界戦略と関連づけながら明らかにした。 また、日本側の政策や構想と関連させながら、当時の中国側ことに国民党・国民政府の対日政策を、蒋介石や張学良、王正廷(国民政府外交部長)等の構想を明らかにし、日本の選択可能性の幅を検討した。 さらに、当時のアメリカ、イギリスなど欧米諸国の東アジア政策構想を、スティムソン、はる、マクドナルドチェなどを中心に検討し、昭和日本の中国政策への影響を明らかにした。 これらの検討によって、とりわけ、永田鉄山、石原莞爾、武藤章、田中新一らの政戦略構想の分析によって昭和陸軍の太平洋戦争への道がほぼ明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に研究の進展に問題はなく、おおむね順調に進展している
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの推進方法と踏襲し、特に研究計画の変更は行わない。研究を遂行する上での問題点も特にない。
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Research Products
(1 results)