2009 Fiscal Year Annual Research Report
肥満化が労働者、企業、社会に与える影響とその経済学的分析
Project/Area Number |
21530234
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
古郡 鞆子 Chuo University, 経済学部, 教授 (90173533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 司 中央大学, 経済学部, 助教 (50520863)
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Keywords | 肥満 / BMI / 就業 / 生活習慣病 / 健康・医療 / 経済格差 / 仕事 / 結婚 |
Research Abstract |
本研究の目的は、グローバル化する肥満化現象に関する先駆的な経済分析を試みることにある。肥満化は人口、経済発展、経済格差、貧困と飢餓、仕事と職業、健康、等々、あらゆる人間活動に関連した問題となっている。ここでは、肥満の諸問題とそれが与える影響を、主に肥満と仕事、肥満と経済格差、肥満と医療・社会保障の問題などの観点から経済学的に分析する。 研究期間は、肥満化を個人、企業および国の問題として総合的、包括的に分析するために、年度ごとに3期に分けている。1期の平成21年度では、研究実施計画にしたがって、肥満に関連するカレントな先行研究のサーベイを行い、最新の文献や統計資料の収集を行った。 わが国では肥満の問題はメタボ症候群・生活習慣病の問題、さらに健康保険料負担に関する問題として注目を集めているが、欧米でいう「肥満」に相当する人は少ない。しか・し、食料品・食事生活の変化、産業構造・労働の質の変化、社会環境の変化をみれば将来を楽観視するわけにはいかない。 そこで、わが国での肥満の実態や人々の肥満に対する意識をみるために、より身近にいる学生を対象にして、アンケート調査も実施した。この調査では、学生とその親の身長や体重、親の職業、時間選好、肥満に対する意識、肥満が就活に与える影響などについて尋ねている。 本年度は収集した統計資料や文献、アンケート調査の結果分析などに基づいて、5つの論文を執筆した。そのうち二つは現在査読論文として外部の雑誌に投稿中である。
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Research Products
(3 results)