2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジア進出日系企業における日本人・現地人間職場摩擦の分析とその解消策の提言
Project/Area Number |
21530376
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
大西 純 Hirosaki University, 国際交流センター, 教授 (60447109)
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Keywords | 経営学 / 異文化ビジネス交流 / 職場摩擦 / アジアビジネス / 海外進出企業 / タイ:ベトナム:中国:フィリピン / 国際交流 / 国際人材開発 |
Research Abstract |
日本人と現地人が協働するうえで職場摩擦の原因となりうる国文化、職場摩擦に対する対処法、働くことへの満足度およびリーダーシップ等に関する双方の考え方の違いを明確にし、それらの違いを分析する事によって在外日系企業の日本人・現地人従業員の協動向率を高める方法を提言するのがこの研究の主目的である。この研究目的達成の為、タイ王国、フィリピン、ベトナムおよび中国にて質問票を用いて定量調査を行った。まず日本語による質問票を作成し、それを英語、ベトナム語、タイ語および中国語に翻訳し、各国で現地調査協力員を通して在外日系企業の日本人従業員および現地従業員からその質問票に回答を得た。タイ王国ではバンコク日本人商工会議所の協力のもと在タイ日系製造業600社に対して質問票を送付、日本人200人、タイ人400人分の回答を得た。日本人に関しては日系企業が多く進出している304工業団地にて2010年4月から5月に質問表の配布を行いよりサンプル数を増やす予定である。フィリピンでは同じく在フィリピン日本人商工会議所との共催にてこの調査を行った。しかしながら回答数は日本人100人、フィリピン人100人程度しか集まっておらず、来期初頭に出張し調査を継続する必要がある。中国は現地日系企業に勤務する日本人を調査協力員として在上海中心の日系企業を中心に質問票回収を行いほぼ予定数を満たした。ベトナムについてはベトナム人調査協力員を通して、在ベトナム日系企業、ベトナム企業で調査票を配布し、ベトナム人400人程度から回答を得た。尚、前科研調査結果および今調査途中報告も兼ねてアメリカ、日本、およびタイの関連学会で論文を発表し、英文の国際ビジネスの大学向け教科書で外国人間の職場摩擦についての章を担当、2010年4月出版される予定である。
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