2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530377
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
石岡 賢 Fukushima University, 共生システム理工学類, 准教授 (70326734)
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Keywords | テクノロジーマネジメント / 製品開発 / イノベーション / マーケティング / 経営戦略 / マーケティング戦略 / 製品戦略 / 新製品 |
Research Abstract |
企業は常に変化する市場特徴へ対応することによって、経営活動を継続している。本研究ではこれらのことを踏まえ、急激に変化している近年の市場へ対応するための「持続可能に向けた製品開発マネジメント」について考察し、具体的なマネジメント手法を構築することを目的としている。平成21年度では、これらを達成するために必要とされる、現在の市場特徴の分析や持続可能モデル構築へ向けた文献のレビュー、および新たなマネジメントモデルの提示とそれらに含まれるファクターの設定を行った。新たに提示したマネジメントモデルは今後これらを見直すことによって、改良されていく予定であるが、現在の形として、3つのファクターによって構成されている。それらは、バリュー、サービス、テクノロジーである。多くの製品はこれらのファクターを調整しながら競合状態を維持している様に考えられるが、実際には多様な形の製品が市場には存在する。バジューのみに焦点を当てることによって、経済的なベネフィットを顧客へ提供している商品やテクノロジーのみに焦点を当てることによって機能的なベネフィットを顧客に提供している商品も見受けられる。しかしながら、これらの単一のファクターへ焦点を当てた製品は市場の状態によっては十分にその効果が得られない場合もある。近年の市場における例としては、環境対応製品が考えられる。環境対応製品はその基本性能・機能として、製品に対する十分な環境へ配慮されたテクノロジーの適用が必要不可欠である。しかしながら、従来の商品ですでに満足している顧客はあえて割高な環境配慮型製品を好んで購入する場合は多くはなく、これらのタイプの製品については従来の製品とは異なるアプローチが必要とされる。よって、本研究ではこれらを満足するためのマネジメントコンセプトを提示した。
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