2009 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本のリスク社会化環境における共生社会論のあり方と実践方法に関する実証的研究
Project/Area Number |
21530503
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
和田 修一 Waseda University, 文学学術院, 教授 (30106215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 智周 筑波大学, 人間・総合科学研究科, 准教授 (60318863)
熊本 博之 明星大学, 人文学部, 助教 (80454007)
麦倉 泰子 関東学院大学, 文学部, 准教授 (60386464)
丹治 恭子 浜松大学, ビジネスデザイン学部, 助教 (30509005)
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Keywords | リスク社会の共生問題 / 高齢者生活 / ナショナリズム / 迷惑施設 / ジェンダー / 脱・家族化 / 社会的包摂 / こころの習慣 |
Research Abstract |
本研究は、リスク社会における共生問題を、(1)「共生」概念の意味内容に見るバリエーションに対する理論的探究、(2)社会的リスクが日常化する状況下での共生の可能性を領域横断的に明らかにするための調査研究、そしてその調査研究から得られた知見に基づく(3)社会的価値規範としての「共生」概念が社会的に浸透するための条件を明らかにするための実証研究、という3つの観点から探究することを目的としたものである。本年度は、それらの研究項目のうち、(1)の「共生」概念の理論的探索と(2)の調査研究のための調査項目の構成を中心にして研究がすすめられた。(1)「共生」概念の理論的探究に関しては、「リスク社会における高齢者の共生」問題、「ナショナリズムと異民族間の共生」問題、「迷惑施設建設をめぐるリスクと共生」問題、「ジェンダー間の共生」問題、「家族の在り方を巡る共生」問題、「障害者処遇を巡る共生」問題、「福祉国家の在り方を巡る共生」問題、「社会的共生の促進要因・阻害要因としての宗教を巡る」問題、「共生教育を巡る」問題、という問題領域を設定したうえで、それぞれの領域における共生問題の構造を理論的に明らかにした(この理論的研究の中間的成果は、リスク共有型共生社会研究会編『リスク社会化環境における共生社会論-問題系の確認と展開』(中間報告書、に纏められている)。(2)リスク社会における共生の可能性とその方策を探る調査研究は、次年度において実査が行われるが、今年度はそのための調査項目を確定し調査票を作成するための諸検討を行った。調査票を構成する問題領域は、(1)の理論的探究において設定された共生問題の諸領域をそのまま踏襲しそれぞれの領域ごとの質問項目を構成するとともに、すべての領域を貫く共通項目を構築した。
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Research Products
(1 results)