2011 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツの現代化と地域環境保全-「開発主義」と人々の創造性の結節-
Project/Area Number |
21530512
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松村 和則 筑波大学, 体育系, 教授 (70149904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 恵造 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (40451653)
佐藤 利明 岩手県立大学, 総合政策学部, 教授 (10215816)
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Keywords | ポスト開発 / リゾート政策 / 手賀沼 / 磐梯山周辺 / 日本スポーツ社会学会 / トライアスロン / ヨットクラブ |
Research Abstract |
環境イデオロギーが人々の生活に浸透した「ポスト開発」の時代にあって、筆者らが到達したバブル期のスポーツリゾート研究は、「リゾート政策」の中で巧みにその構造的便益を集落の生き残りのために資源化する人々の存在を確認することであった。町村敬志・吉見俊哉らの「国際博覧会というヴェールをかぶった地方イベント」研究、高橋英博の「消費・集客装置」としてのスポーツ研究に対して、スポーツが「半匿名の関係」を超えた仲間・社会関係を湧出するというという仮説を「多声的で厚みを持った経験と語り」で主観性を超えた自立的実践、生成的関係を記述によって検証することが本研究の目的であった。 H23年度は調査地点を増やして集落調査を追加した。手賀沼周辺の環境保全実践に関して、研究協力者2名とともに聞き取り調査を実施した。加えて、磐梯山周辺に関する現地調査は松村・佐藤二人で継続した。計画に入れてある生田緑地に関してはほとんど手つかずであったが、学生を投入して基礎データを収集した。しかし、本年度での取りまとめをすることを断念した。伊藤恵造(秋田大学)、佐藤利明(岩手県立大学・教授)は手賀沼周辺、磐梯山周辺と役割分担し調査を継続した。H24年1月から3月にかけて共同研究者らと筑波大学に集合して、研究の取り纏めをおこなった。 伊藤恵造・村田周祐・植田俊・松村和則4名の共同研究として、(1)「スポーツをめぐる住民組織の変容とその論理-郊外化する手賀沼周辺を事例として-」(2)「地域スポーツイベントと地域社会をめぐる関係性と象徴性-手賀沼トライアスロン大会を事例として-」(3)「スポーツクラブによる地域環境保全活動の展開-手賀沼ヨットクラブを事例に-」の3報告を日本スポーツ社会学会において実施した。
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Research Products
(4 results)