2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530537
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
森川 恭剛 琉球大学, 法文学部, 教授 (20274417)
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Keywords | ハンセン病 / 差別問題 |
Research Abstract |
本研究は、「ハンセン病問題基本法」に定められたハンセン病療養所の社会化について、沖縄愛楽園というフィールドにおいて、同園の社会化を推進する取り組みを実際に行いつつ、差別問題における「加害者-被害者関係」の枠組みを再検討しようとするものである。 本年度は、昨年度からの取り組みを継続して、園内ボランティアガイド養成セミナーを開催し、同園退所者T氏のガイド実践を記録・分析したほか、同園自治会と連携して、その下に「社会交流会館(資料館)企画運営委員会」を立ち上げる準備を進めながら、入所者と地域住民を橋渡しするための拠点機能をこの資料館にもたせる方法について検討した。また理論的にはハンセン病とエイズの差別問題を比較検討した。 園内ボランティアガイド養成セミナーについては平成24年1月から3月にかけて市民団体(ハンセン病問題ネットワーク沖縄)と協力して実施した。ガイド実践記録は作成中である。 理論的検討の成果を単著において近日中に発表予定である。
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Research Products
(1 results)