2009 Fiscal Year Annual Research Report
介護における腰痛対策の実態と腰痛予防教育プログラムに関する研究
Project/Area Number |
21530608
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
上之園 佳子 Nihon University, 文理学部, 准教授 (00310433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 由紀子 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (60299873)
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Keywords | 介護従事者 / 腰痛予防対策 / 介護労働安全衛生 / 介護福祉機器 / 介護業務の腰部負担 / 腰痛予防対策教育プログラム / 健康管理 |
Research Abstract |
本年度研究の目的は、介護現場の労働安全衛生、腰痛に関する先行文献研究と介護の職場環境と腰痛予防対策の情報収集(聞き取り調査)についての基礎研究であった。 第一の目的については、介護・福祉分野及び労働安全衛生、産業衛生に関する先行文献収と調査研究の概況を知るため資料収集、目録・抄録を作成した。また、労働関連法令、腰痛予防に関する法令、介護労働改善に関する法令を時系列に整理を行い、腰痛予防対策に関する施策の動向を確認した。それを踏まえ本研究の意義及び独自性を明確にする基盤とした。また、介護労働環境および腰痛予防対策に関する海外先行研究等の研究として、国際保健機関、国際労働機関等の職業上の健康の資料整理、海外の介護労働関連法令・腰痛予防対策・介護教育に関する先行文献の抄録作成と一部翻訳を行い、腰痛予防対策の先進国での知見を確認して、今後の研究方針の示唆を得た。 第二の目的として、労働安全衛生関連研究者の専門的知見の聞き取り調査と介護施設の視察・聞き取り調査で介護機器活用の情報の収集をおこなった。労働安全衛生研究所(岩切主任研究員、外山主任研究員)では、介護業務における腰痛実態調査、介護業務の腰部負担等、労働安全衛生の動向など労働安全衛生の視点から博識と、本研究の関連分野の学際的研究への領域拡大の議論を得た。テクノエイド協会とノーリフト協会では、介護職の介護機器、介護機器活用人材育成についての聞き取り調査をおこなった。さらに、介護福祉施設の介護機器活用状況視察、聞き取り調査では、特別養護老人ホーム涼松(鹿児島県)を訪問して、今後の腰痛予防対策教育プログラム作成への多くの資料を得た。 上記についての目標を達成したと考えるが、今後これらの研究の議論と充分な分析等をおこないたい。
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Research Products
(1 results)