2009 Fiscal Year Annual Research Report
職場適応と交代制勤務:生物リズムとメンタルヘルスから検討する
Project/Area Number |
21530651
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
五十嵐 敦 Fukushima University, 総合教育研究センター, 教授 (40241731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 一彦 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (20192726)
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Keywords | メンタルヘルス / 交代制勤務 / キャリア発達 / 睡眠時間 / 活動量記録 |
Research Abstract |
交代制勤務の3交代から2交代への移行に取り組んでいる事業所を選定し,ヒアリングと予備調査を行った。交代制移行事業所(病院看護職約200名),公立病院等約200名,一般職500名のデータを収集し下記のような点が確認された。ヒアリングの結果では,2交代制にシフトした従事者の満足・充実感が報告されており,現在データの分析による検証を進めている。比較対象のデータ分析からは,精神的健康に対するワークエンゲージメントや年代の関連性が示唆され,職場適応過程のキャリア発達も視野に入れる必要がある。 主な結果としては,GHQ(精神的健康尺度)を目的変数として労働時間,残業,就床時刻,起床時刻,睡眠時間,日中の眠気,および社会心理的要因を説明変数とした重回帰分析を行ったところ,研修不満と労働時間,日中の眠気が健康悪化の促進要因として確認された。このことから交代制勤務における過重労働や睡眠の問題とともに心理社会的要因を加味した分析が求められる。さらに,交代制勤務従事者にとって家族要因も大きく睡眠の問題とともにメンタルヘルスとの関連をさらに追及する。 これらの結果を踏まえ,交代制移行事業所については縦断データを収集するため再度調査を実施する予定でいる。またメンタルヘルスをはじめとした健康被害について,生活・睡眠のパターンのより具体的な実態を明らかにするため活動パターンの記録との関連を探ることにしている。
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Research Products
(4 results)