2010 Fiscal Year Annual Research Report
ママ友という対人関係についての探索的研究:動機づけ、構造、悩みの分析
Project/Area Number |
21530656
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
中山 満子 奈良女子大学, 人間文化研究科, 准教授 (30235692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 晴夫 奈良女子大学, 文学部, 准教授 (20361595)
東村 知子 奈良女子大学, 文学部, 非常勤講師 (30432587)
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Keywords | 友人関係 / 動機付け / 役割行動期待 / 質問紙調査 |
Research Abstract |
本研究では,成人期の友人関係の一形態であるママ友(子どもを介した友人関係)に着目し,対人関係の特徴を明らかにするとともに,ママ友関係に悩む人のサポートについての方策を考えることを目的としている。 今年度はママ友に何を期待するのか(役割期待)、どういうことに悩んでいるのかという点に着目して5つの調査研究を行った。 研究1ではママ友に何を期待するのかについて質問紙調査を行い、女子大生との比較を行った。その結果、支援性、自立性、類似性の順に期待が高いことが共通してみられた。また全体にママ友への期待の方が高いことも示された。研究2では、幼稚園児の子どもを持つ母親を対象に面接調査を行い、ママ友関係をどのようにとらえているかについて聞き取りを行った。その結果、ママ友関係のとらえ方として、従来型、その場型、新たな種類の友人関係型の3つのタイプが得られた。研究3では、自己観(相互独立的-相互協調的)のもちようが、ママ友関係への考え方や役割期待に影響を及ぼすかどうかについて、質問紙調査を行った。ママ友関係と、成人男性どうしの友人関係、大学生の友人関係との比較を行った。研究4では、ママ友関係と主観的幸福感との関連を調べた。その結果友人関係への外発的動機づけが高い場合には、主観的幸福感が減じられることが示唆された。研究5ではママ友関係におけるトラブルや悩みについて、幼稚園児を持つ母親を対象に自由記述による質問紙調査を行った。研究6では研究5に基づき、ママ友関係におけるトラブル、トラブルを経験したときの対処法、トラブルの原因を何に帰属させるかという「自己関係づけ」との関連について、調査研究を行った。
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Research Products
(5 results)